2002年




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2月15日 3月11日
春浅く 
さまよう子猿 
歩みけり 新居いま 
三月の薫り 
浴にけり
補足:俺は申年です。
3月26日 4月5日
春昼の 
無言の行も 
明けにけり ひとすじの 
光を放つ 
春の宵
4月7日 4月13日
春の雨 
一人佇む 
ベットかな 目と口で 
禅問答が 
山笑う
補足:禅問答【ぜんもんどう】何をいっているのかわからない難解な問答。話のかみ合わない珍妙な問答。
4月13日 4月19日
手も足も 
痛み分け合ふ 
春の雨 春霞 
痛さ和らぐ 
千羽鶴
補足:桜の花に降る雨。桜の咲く頃に降る雨。 補足:千羽鶴をもらったのは4月29日ですが、なぜかこの俳句を詠んだのは4月19日です。バイク便からもらった千羽鶴についてこの日に詠んだのでしょうか・・・
4月25日 4月30日
肩痛み 
そっと手を置く 
春の宵 太刀を持つ 
武者人形の 
揺ぎ無く
補足:俺は覚えていませんが、広尾病院の主治医の先生は まるでこの絵のような先生だったとか・・・
5月13日 5月15日
リングとれ 
五月の空に 
飛びたてり 早三月 
光の窓に 
風薫る
補足:気温も暖かく、風薫るにふさわしい日でした。
5月16日 5月21日
微笑みは 
癒しのこころ 
若葉寒 繁繁と 
若葉萌えゐる 
広尾かな
補足:この日は5月にしては寒い日だったらしいです。
5月24日 5月29日
器盛る 
五月の空に 
プリンかな 手にふれて 
熱き波動の 
五月かな
補足:この日もYさんKさんが来てくれ、前と同じ事が起きたものと思われます。
5月31日 6月4日
夏初め 
部屋に憩いの 
テレビかな 日盛りの 
プリン楽しむ 
味覚かな
補足:日盛り【ひざかり】一日のうちで日光の一番強い時分。特に、夏の午後の、暑い盛りをいう。
6月11日 6月18日
雲脚の 
流れるごとく 
梅雨に入り 噛み砕く 
食はパンなり 
梅雨の中
補足:雲脚【くもあし】雲の動くありさま。雲行き。(【うんきゃく】とも読みます)
補足:2日前から軟菜と共にお粥が出ました。今日6月18日・昼は、・パン(小)2ヶ・牛乳(箱小)・野菜サラダ・入り卵(ひき肉入り)・ジャム・マヨネーズ・祖母特製シチュー
6月25日 6月28日
梅雨寒し 
右手動かし 
笑いけり 吐く息の 
鼓動かすかに 
梅雨晴間
補足:気温19.2℃。が右腕を揉むと、その後 俺が右腕を上下に動かしました。 補足:棒が一本多いですが、【晴】です。
7月3日 7月6日
七月や 
呼気は静かに 
流れをり 夏の宵 
想い出深き 
鞄かな
補足:事故当時 俺が身につけていたバックを、が留学でドイツに持っていこうとしたら彼女(元彼女)と大喧嘩になりました。そのバックはにも彼女(元彼女)にも想い出深いモノだったからです。
結局バックはがドイツに持っていきました。
7月9日 7月16日
微笑みて 
リズム聞き入る 
昼寝覚 常食の 
旨を添えし 
トマトかな
補足:寝覚、【ねざめ】って読みます。読めましたか? 補足:この日まではすりつぶされているトマトでした。
7月20日 7月23日
吐く息の 
リズム奏でて 
梅雨あがる テレビ見て 
今日の暦は 
大暑かな
補足:リズム≒警告音の事  かな? 補足:大暑【たいしょ】二十四節気の一。太陽の黄経が一二〇度に達した時をいい、現行の太陽暦で7月23日頃に当たる。一年中で最も暑い時期。
7月29日 7月31日
ふるさとの 
町のかおりの 
桃をかぐ 夏旺 
食は旨しと 
笑顔かな
補足:実家は桃で有名な所にあります。 補足:〔昼食〕やきそば・野菜サラダ
旺【さかん】季語盛夏の事旺「オウ」  意味さかん とゆう事です。
8月4日 8月6日
草木燃ゆ 
熱き広尾の 
蝉しぐれ 嶮しきも 
道も半ばと 
酷暑かな
補足:東京 気温35.7℃
嶮≒険
8月7日 8月8日
微笑みは 
明日に繋ぐ 
泉かな 山を越え 
大地ふみ出す 
秋の朝
補足:8月8日は立秋です。

9:35-広尾病院出発
13:13-
篠ノ井病院到着
8月15日 8月21日
時過ぎて 
早や半年の 
秋に入る 身にしむも 
日柄も良きて 
湯浴かな
補足:「早や半年の」です。
読めましたか?
補足:事故後188日目です。
8月24日 8月26日
秋めくや 
心を癒す 
気功かな 腕を上げ 
髪に触ゐる 
秋の空
8月27日 8月28日
空青く 
里山みゆる 
秋の風 文かきて 
我は飛立つ 
残暑かな
補足:はドイツに行く前に実家に帰ってきた時、篠ノ井病院にいた俺に1通の手紙を渡していきました。さぞ複雑な胸中だった事でしょう・・・・・
8月29日 9月7日
新蕎麦の 
好みをえらぶ 
ひるげかな 秋の水 
手足溢れる 
湯船かな
補足:篠ノ井病院では昼食のメニューは3種類から選べます。ちなみに朝はご飯とパンの2種類から選べました。
昼餉/昼食 【ひるげ】ひるめし。ちゅうしょく。
補足:事故後204日目です。
9月7日 9月11日
仕者きたり 
導き癒す 
花野かな 九月尽 
乱れし息も 
斉えし
補足: 任者→仕者 です。 補足:九月尽【くがつじん】陰暦九月のみそか。秋が終わる日。
と、 ?えし→斉えし で、ととのえしと読みます。
意味は普通の「整」の字と大きな違いは無いと思います。
9月15日 9月22日
菊月の 
空は明るき 
車椅子 山ひとつ 
越えて野に咲く 
桔梗かな
補足:「菊月や 空は晴ゐる 車椅子」 より、こちらの方が良かったそうです。
菊月【きくづき】陰暦九月の異名。[季]秋。
補足:桔梗の花言葉には、やさしい愛情・誠実・変わらぬ愛・ 従順・優しい温かさ などがあります。
9月24日 10月2日
爽やかに 
爽やかに山 
抜けにけり 赤き絵の 
若きナイトや 
秋麗
補足:篠ノ井病院から望む里山がとても爽やかに見えたそうです。 補足:YさんKさんの個展で赤い服を着た天子の絵を買いました。
秋麗【あきうらら】 季語。
10月5日 10月6日
ひとときの 
見る間もひさし 
秋の顔 リハビリや 
心を癒す 
天の川
補足:祖父母と会うのは40日ぶり位でした。Tおばちゃんも来てくれました。
10月7日 10月8日
秋の夜の 
吐く息強き 
流れかな 一言の 
重み千金 
秋の声
補足:祖父母への第一声は「おじいちゃん・おばあちゃん ありがとう」でした。
10月8日 10月14日
口笛の 
音高らかに 
秋一番 御喋りの 
頭痛こりこり 
秋の雲
補足:この時の頭痛は、友達が沢山来た時の後遺症のようです。腹筋も痛かったとか・・・
10月18日 10月25日
次ぎ次ぎと 
日がな1日 
秋の暮 ゆく秋の 
一歩踏出す 
車椅子
補足:両親には次々と苦労が・・・また少しずつ疲れが出てるらしい。
日がな一日【ひがないちにち】朝から晩まで。一日中。副詞的にも用いられる。
10月27日 10月29日
広尾には 
バス・電車乗る 
返り花 勝栗を 
炊きて山越え 
祝けり
補足:祖父宅→近くのバス停→綱島 綱島→中目黒 地下鉄中目黒→広尾 広尾→病院  の1時間〜1時間半の行程を毎日通ってくれていた頃の切符です。

返り花【かえりばな】初冬の小春日和(びより)に咲く季節はずれの花。返り咲きの花。
補足: 第1の山・・・生死
第2の山・・・手術の成功
第3の山・・・自発呼吸の回復
11月4日 11月5日
スマイルの 
騎士に会いて 
秋惜しむ 一粒の 
種を飛ばすや 
秋の空
補足:騎士と書いてナイトと読みます。
10月2日に購入した絵を持ってきてくれました。
補足:この頃は、種のある食べ物を食べると「プッ」と飛ばして種を出していました。
こんなことでも、数少ない自分で出来る事の一つでした。
11月6日 11月6日
ピロピロと 
吹きてリハビリ 
冬来る 一言と 
祝を語る 
秋の声
補足:リハリビ・・・・・
これだけの枚数 書いてると、こーゆー事もあります。
補足:冬が来たのに←、秋の声が聞こえます。
きっと そんな気候だったのでしょう。
11月6日 11月7日
それぞれの 
味覚味わうふ 
秋の暮 品定め 
買いて喜ぶ 
小春かな
補足:車椅子に乗り、篠ノ井病院の売店に買い物に行く。そんな事ですがこの頃は楽しくて仕方ありません。

↑に続き、今度は小春がやってきました。
11月8日 11月11日
友きたり 
伝えし笑みの 
冬ぬくし リハリビの 
身体動かす 
冬初め
補足:リハリビ・・・・・
頭にリハリビと焼き付いてしまったのでしょうか?
11月16日 11月24日
車椅子 
乗りてリハビリ 
冬の月 このところ 
痛さもありて 
冬めきぬ
補足:冬の月【ふゆのつき】青白く寒々と照る月。 補足:冬めく【ふゆめく】冬らしくなる。冬が来たという感じがする。
11月28日 12月6日
デジタルの 
画像てもとに 
冬便り うつ伏せに 
なりて気功の 
十二月
補足:祖父母に携帯の画像付きメールを送ります。
12月9日 12月10日
ホーク持ちて 
会話も進む 
雪達磨 車椅子 
乗りて食事の 
小春かな
補足:ホーク→フォークですね・・・・・
と、フォークの事雪ダルマの事、2つの出来事を詠んだ俳句です。
12月11日 12月12日
見渡せば 
部屋に佇む 
雪の影 瑠璃色の 
陽射し一筋 
雪の棟







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